みやけ雪子タイトル

2015年07月21日

(三宅雪子のツイキャスインタビュー③)NPO法人自立生活サポートセンター「もやい」 稲葉剛さん

3月6日(金)「三宅雪子のツイキャスナイト」のインタビュー ③です。

(稲葉)
そうですね。私たちのシェルターに入っている人の中でも、知的障がいやそのボーダーの方が多いんですけれども、そういう人の話を聴くと、子どものときにまわりの大人がそうした障がいを把握していなくて、適切なケアを受けられなかった人が多いんですね。

(三宅)
そうですよね。

(稲葉)
そうすると住み込みの仕事に就いてもなかなか馴染めずに飛び出してきてもらったり、という経緯を繰り返していて、私たちのところに来て、ようやく障がいがあるんじゃないかということがわかって、手帳を申請して取得してから、障がい者福祉のサービスを受けられるようになる、という状況がありますね。

(三宅)
そうですよね。
ボーダーの方からも、私、だいぶいろいろな相談を受けるんですけれども、仕事にギリギリ知的障がい者の手帳ですね、東京では愛の手帳になるんですけれども、なかなか取れないというようなね、ギリギリの方々、まああの、取れていれば障がい者雇用でね、勤められると。
被災地なんかでもね、障がい者雇用ってことで、かなり障がい者雇用が増えたってデータがあったりしまして、まああの、却ってね、そのボーダーの軽い方がちょうどその狭間といいますか、なかなか職は見つからないっていうような、もちろん企業の障がい者雇用の義務の1カウントにならないわけですから、あのどうしてもね、なかなか勤め先が見つからないというご相談、本当によくありますね。
ただあれですか、例えば刑務所でいうと、今までは本当にですね、出たら立ちすくして本当にどこに行ったらいいかわからないって状態から、まあ一応今は刑務所にいる間に、えー、行き先をですね、相談をして、そして、一応地域支援センターも私質問した当時は本当に少なかったんですよ。
あの7〜8箇所かな、本当に少なかったんですけど、今、ほぼ全国にあるような感じですよね、1箇所はあると。

(稲葉)
刑務所の中にも社会福祉士の方が配置され始めていますので、以前よりは福祉的な支援は進んでいます。以前は、やっぱり行政の縦割りの問題があって、司法に関しては法務省で、福祉に関しては厚生労働省ということで、連携がうまくいってないような時期もありましたが、近年は徐々に進んできていると思います。

ただ、私たちのところにも、刑務所からも相談の手紙が来ることがありまして、刑務所を出た後に帰る場所がないんで、どうしたらいいんでしょうかといった内容の手紙がよく来るという状況があります。

(三宅)
そうですよね。
あ、今、コメントで、「鵺の鳴く夜を正しく恐れるために」をご紹介してくださっている、わざわざAmazonのリンクを貼り付けてくださっている方がいらっしゃいます。
稲葉さんの著書です。
ぜひ、皆さん、この本をね、お読みになって、皆さん、本当にね、頭が下がる活動であります。
毎日のね、ツイッターとかを見ていてもね、本当にいつお休みになっているんだろうというくらい、いろんなことね、取り組まれていらっしゃると思います。
本当に社会的弱者の味方、こういう方が本当にいらっしゃる限り、まだ日本はね、救いようがあるなと私などは感じているわけなんですけれども、私もちょっとね救いを求めている一人でもあるんですが。
はい、本当にですね、この社会保障への関心の薄さは、ちょっと歴代の中でも突出していますよね、本当に。

(稲葉)
そうですね。
この間も生活保護の法律自体が変えられてしまったりとか、生活保護の基準も下げられてしまったり、と社会保障費を削減していくという方向で政策が進んでまして、本来、消費税増税は社会保障のためという名目なのに、実際は社会保障にほとんど使われていないっていう...。

(三宅)
まあ、1割程度っていう風に言われていますけれども、ただ稲葉さん、お金に色はついていないですからね。
あの、私も、私は反対でしたけれども、これ、あの民主党をかばうわけじゃないですけどね、賛成の方々も社会保障の維持充実に使うとこの間もね、三党合意の紙がちょうど出てきましてですね、読んでるうちにだんだん腹が立ってきたわけですけれども、全然約束と違うじゃないかと、サインまでされているのにですね、まあ、ですから消費税に賛成した方も本当に社会保障費がこのまま少子高齢化で不足していくのもそれは本当にわかっておりますから、止むを得ずという部分で賛成した方もいると思います。

ただね、私はそれ以外にまだまだ切り詰める部分があると思いましたから、それで、そのものにはね、やはりあの未来永劫上げないっていうことではなくって、タイミングだとか、もちろんそういうこともあると思うんですけど、現在は消費税の税のちょっと仕組み自身にその後は疑念を抱いているので、少し考えは変わっているんですが、当時はね、消費税を上げること、税を上げることに何が何でも反対だというよりもですね、まずタイミングが良くないと、景気が低迷している、デフレが進行しているという中で、上げるということが更に景気を悪くなる、と思われたので、そういうことも含めて、その前にやることがあるでしょうということで反対をしていたんですけれども、これだけですね、なんと言うのかな、維持充実どころかですね、大大大後退ですよね。
介護の自己負担も上がり、そして、年金保険料は上がり、そして、年金は支給は下がり、そして、様々なことが全部影響が出ているわけで、何か上がったものってありますかね。

(稲葉)
見渡す限りないんじゃないかと思いますね。

(三宅)
一つもないですよね。
本当に特養が例えば特養の相部屋も1万円増と、私、最初年かと思ったら月だったので、びっくり仰天したんですけれども、まああの、何から何まで自己負担が増えていく、しかしながらも、実際の可処分所得ですね、可処分所得は少なくなっていくということで、それで給与上がったっていざ蓋を開けてみたら、結局、経団連の中でもですね、あの大企業の一部のデータなんですよね。

全加盟企業が平均かと思いきや、そうではなくてですね、何かピックアップされたですね、上がった企業だけピックアップしたんじゃないかと思ったぐらいなんですけど、確か従業員1000人以上とかそんなようなデータだったと思うんですけれども、ですから加盟企業の本当にあの一部の人たちにアンケートをとって、給与が上がった上がったということを言っているだけで、全体でどうなのかというところは実際データはね、あるんだと思いますけれども、出さないんだなという風に思っております。

④へ続く。


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