みやけ雪子タイトル

2015年08月21日

(三宅雪子のツイキャスインタビュー⑤)世田谷区 保坂展人さん

3月11日(水)の世田谷区長 保坂区長のインタビュー⑤ です。

(三宅)
う〜ん、そうですよね。
ちょっとコメントでね、ご質問がちょっとあったんですが、ええ区営住宅、都営住宅は私は最近だいぶ調べる機会はあったんですけれども、区営住宅も共にそのとき調べていたんですが、この区営住宅の権限っていうのは区長にあるんでしょうか。

(保坂)
ありますよ、それは。

(三宅)
今、区営住宅はどんな状況ですか。

(保坂)
そうですね、区営住宅は実はこれから増えると思います。

(三宅)
これからね、はい。

(保坂)
東京都の都営住宅が払い下げになるという事があって、東京都が都営であることを止めて世田谷区で引き取ってもらえませんかっていうね、そういう形が過去にあったし、これからも出てくると思うんですね。

(三宅)
あ、そういうことですか。

(保坂)
そういうときはチャンスで、実は世田谷区深沢に環境共生住宅って19年前に出来た住宅があるんですけど、そこは今も海外からも視察に来ている方もすごくよく来ているようですね。
環境にマッチした集合住宅っていうことで、時代を先取りしたコンセプトで集合住宅を造った時期がありまして、今、住宅っていうのは最大の社会基盤だし、それから福祉のところでもなかなか現金をですね、年金を増やすとか、手当をどんどん出していくっていうのはなかなか難しいんですけど、日本中に空き家は820万戸もあるんですね。
世田谷区も最近の統計を見たら、約5万軒と増えてるんですね、空き家がね。
今空いている住宅を上手く整備して、障害があったりとか、1人親の介護をしているよという人たちにちゃんと提供していける仕組みを考えたいなとは思いますね。

(三宅)
あ、そうですね、ぜひね、お願いしたいなと思います。
私も最近都営住宅を調べていて、応募率なんかもう350倍とかね、ちょっとびっくりしてしまいまして。

(保坂)
住宅でやってみて面白かったのは、世田谷の家っていうですね、あの20年間お約束して、農家の方とかがオーナーさんが多いんですけれど、かなりがっしりした壁も厚くて、独立性を保っているような集合住宅ですね、それが結構あるんですね、世田谷に。
で、やっぱり空室がいくらか目立ったと。
駅からちょっと遠いところにあるんで。
で、そこをですね、子育て家庭支援で、4万円引きにしたんですよ、去年から。
そしたら60世帯ぐらいもう入ったのかなぁ。

(三宅)
ああ、そうですか。

(保坂)
4万円家賃が安いと11万5千円のところがマイナス4で7万5千円ですかね、そのぐらいになるわけですよね。
7万円台ぐらいでファミリー型の子育て家庭が入れるよというところは、やっぱり出してみたら空室がね、かなり短期間で埋まっていったりしましたね。

(三宅)
ああそうですか。

(保坂)
それは区で全戸を借りているような形態だったので、そういった赤字を解消する効果もありましたし、これはやっぱり工夫をしながら住居ってはすごく大事だと思っていまして、いろんなスタイルの公共住宅って言うんですかね、造っていきたいと考えています。

(三宅)
はい、ありがとうございます。
最後に一つだけご質問させていただきたいんですけれども、今、被災地から世田谷区のほうにはどのぐらいいらっしゃってますでしょうか。

(保坂)
ほとんどが福島県の方なんですけど、今280人ぐらいの方がいるのかな。
震災直後は、400人を超えていたんですけど、ほとんど大熊町、双葉町、浪江町、楢葉町とかですね、原発のすぐ近くの方が多いです。
もうあの本当に全員で一度故郷を離れるということで、避難所を転々としながらここにたどり着いたということで、世田谷の区営住宅とか、先ほど言った世田谷の家だとか、都営住宅にいらっしゃる方が多いです。

(三宅)
あ、そうですか。
280人ね、本当に。
でも、本当にね。

(保坂)
実は提供できる住宅がもう無くなって、でも、もっと受け入れたいなと、考えていたところ国が見なし仮設ということで、民間住宅にも7万5千円を出しますよっていうのが国土交通省から聞いてわかったんです。

(三宅)
7万5千円を国が出すことがわかったっていうことで、はい。

(保坂)
7万5千円しか出さないんですよ。

(三宅)
しか、しかですね。

(保坂)
世田谷でファミリー型っていうと、やっぱり10万以下なんて無いんですね。
ええ、家賃高いですから。
そうすると、7万5千円だと、だいたい家族っていうよりは二人ぐらいで住む感じですかね。
どっちかというと。
ワンルームまではいかないけど、ちょっと台所とお部屋があってみたいな物件が多いんですけど、家族が住むのには狭いですよね。
そこで、区長になりたての頃に、おばあちゃんに声かけられて、うちがタダで貸しますよと、被災地の方にと。
という申し出が二人ぐらいからあったんです。

(三宅)
区長に声がかかって。

(保坂)
私のほうに声がかかって、で、思い切って区のお知らせに、いながらボランティア、つまり被災地に行って泥かきするようなそういう体力はないけれども、そういう不動産物件を持っている方は7万5千円と相場より安いけど、それで貸してくださいと、20万のものも15万の物件もね、という呼びかけをしたら、実はそれに応えてくれた人が200人以上いたんです。

(三宅)
200人以上、最初はお二人がきっかけで、区のたよりにそれを出したところ200件ぐらい集まったと。

(保坂)
それじゃ実際に使えるようにやりましょうとなったのが100軒弱ですかね。
それで、一挙に100軒の住宅に皆さんが入れるようになりました。
そのときに、これだけ何か社会的に震災の被災者の方、行き場が無い方に自分の住宅をと思ってくれた人が多いなということがわかって、それで空き家活用というのを考えたんですよね。

(三宅)
でも、それはね、そういうものを引き出すあの保坂区長の力もあってだと思うんですけれども、正に何かしたいんだけれど、自分はね、被災地に行って、泥かきとかそういうようなことは出来ないけれども、空いている家があるからそれを提供したいっていう方がいて、まあ最初はお二人だったけれども、それで、100人200人というのはね、本当に素晴らしいきっかけで、それご紹介しなかったらね、出てこなかった方々だと思うので、本当にね、そういうものを引き出されるというのも素晴らしいなと思います。

(保坂)
ありがとうございます。

(三宅)
はい、すみません、時間がちょっとね30分の約束がまたまた44分になってしまって、またまだまだね不慣れなのでトラブルだらけで申し訳ありません。
だいぶ慣れてきたんですけれども、はい。
あの本当に今日はありがとう、お忙しい...。

(保坂)
参加していただいた方もいろいろ書き込みをしていただいた方もありがとうございます。

(三宅)
そうですね、本当に皆さま多くの書き込みをしていただきました。
皆さま、本当に今日はありがとうございました。
忙しい中、本当にありがとうございます。
またぜひ出演してください。

(保坂)
はい、いいですよ。

(三宅)
お時間だいぶ過ぎてしまって申し訳ありません。
では、これで失礼いたします。
ありがとうございます、はい。

協力:Hさん

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