2009年、比例復活といえど、日本有数の厳しい選挙区と言われた「群馬選挙区」で議席を得ることができました。
私は、立候補が急であったため、会社には休業届けを出していました。その時は退路を断つという考えが強く、自分自身は会社は辞めるつもりでいました。それも間に合わないほどぎりぎりの立候補だったのです。
今にして思えば、足を悪くした要介護の母と障害を持った弟に対する責任が私にはありました。今、振り返ると、自分の美学など理想論を言っていてよかったのかとふと考えます。
「退路を断つ」聞こえはいいかもしれないかもしれません。しかも、不安定な「国会議員」という身分。今にして思うと、会社の制度上、可能であったら、そのまま「休職扱い」にすべきだったのかもしれません。(公民権の行使などは就業規則でも認めていられたはず)
実際、2012年の落選後、生活の不安から母は心身ともの体調から、体調を崩していきました。この心労が、癌家系ではない母の発症につながったのかもしれないと心が痛みます。
2009年、当選確定後、夜の番組の中継で「もちろん会社は辞めるんですよね」と執拗に、某番組Hキャスターに追及されました、本来は慎重に周囲と相談すべきことだったけれど、私は、あまりに厳しい追及に「そのつもりです」と答えざるをえませんでした。
Fキャスターはうちの事情を知らなかったから仕方のなかったことかもしれません。しかし、結果、追い詰められ、私は会社を辞める形となりました。
そして、いざ、国会に行ってみたら
国会議員でないため「兼業禁止」(政務三役除く)でないため、現役の(!)の医師やら会社経営者やらがゴロゴロ。会社を休職している人ももちろんいました。この人たちを批判せず、なぜ、家庭や家族の事情がある私だけターゲットに?
フェアではない、と感じました。
今後、仕事をしている人も安心して選挙に出やすい環境にしていかないと、独身か、自営業、富裕層の人しか選挙に出れなくなってしまいます。サラリーマンで一家の大黒柱と言う人は当然躊躇するでしょう。
(参考)「公民権行使の保障」
http://www.kisoku.jp/gensoku/kouminken.html
諸外国では、議員はそれぞれ、仕事を持ち、政治活動では「無給」つまりボランティアというケースもあるようですね。