昨日、二重国籍問題である元議員と話をしました。その元議員は、無戸籍問題の専門家で本も出版しており、その分野で高い評価を得ています。
法務省が把握する無戸籍者の数は626人だと言われています。
しかし、実際は、全国で1万人以上はいるのではないかと言われています。
何しろ「無戸籍」なので把握ができないのです。
蓮舫さんの二重国籍問題も話題になりました。
「無国籍の人からすれば、戸籍があるだけでうらやましい話」とばっさり。
代表選挙にあたり、蓮舫さんは確認を怠ったとこの件についてやや批判的でした。
ここは現在、意見がわかれ侃々諤々です。
この間二重国籍問題については取材やリサーチを進めていますが、国より事情が異なり大変複雑です。
多くの人が、22歳で国籍選択をする場合、行政から連絡があるとの誤解をしていました。
これは間違いです。
まず、全ての人がパスポートを持っていると限りませんし、第一、ちゃんと住所変更をしていると限りません。連絡しようにもその術はありません。
また、出生の時に二重国籍を届けそれが日本の戸籍に明記される仕組みになっていません。
出生地は書かれていますからそこで気がつくかつかないか。
また、残念ながら行政はそんな連絡をしてくれるほど、親切ではありません。
それをやったら、莫大な事務手数料がかかりますから、またまた財源問題も発生します。
40~50万人いると言われている二重国籍者のどれほどの人が自分が二重国籍者だと気がついているでしょうか?また、ブラジルが国籍の放棄を認めていませんので、日系ブラジル人の方には選択枝がありません。これは、本当に気の毒に感じます。
今回の問題をきっかけに、国籍法の不備が指摘されています。
この改正も今後考えていくべきでしょう。