今日は、前橋刑務所の視察。
この視察は、知的障がい者や高齢者が繰り返し犯罪を犯す問題についての勉強の一環。
赤レンガの建物は一見刑務所とは見えませんでした。
思っていた以上にオープンに、施設の中を見せて頂きました。作業所、入浴室、食堂、居
住スペース・・・。受刑者は私たちが視察をしていても、顔色一つかえず、こちらを見ること
もしない。一瞥までは咎められないけれど、凝視するのは禁止されていると聞き、納得。
非常に静かで整然としていました。
およそ1000人の受刑者の34パーセントは暴力団関係者だということで、それはあざや
かな入れ墨でなんとなくわかりました。外国人は20カ国118名。
特筆すべきは、今回の一番の目的である知的障がいを持っっている受刑者についてで
す。療育手帳を持っている人は30名、刑務所内で取得した人は、2、3名。昨年4月に国
が社会福祉士の導入を始めてから、少しずつ就労や施設の受け入れが進んできたそう
で、今後この分野に予算をつけていかなければと思う。しっかりとした矯正ができ再犯が
減れば、受刑者一人あたりにかかっている年間数百万の税金が節約できます。
土日、祝日、年末年始まで勤務をし、年間5日も休暇もとれない刑務所の職員の皆さん
の待遇改善、増員。こちらのほうも課題です。