2014年は、一部地域では、調整に難航し実現しなかったとはいえ、部分的に「野党統一候補」構想で戦うことができました。
「野党統一候補」はわかるのですが、「事実上の野党統一候補」というフレーズも飛び交いました。どういう意味?と思った方もいたかと思いますが、要は、候補者(対抗馬)擁立は見送ってもらえたけれど、党本部からの正式な支援・応援まではいきつかなかった、ということなんでしょう。県連や都連のバックアップがあった候補はもちろんいます。
さて、「解散風」と煽られても・・・
現在は、野党内で、安保関連法案の対案や採決の扱いを巡って、意見の相違があり、とてもとても、そこまで辿りつけていない模様です。
しかし、準備ができていない時に限って、解散・総選挙となるのが、永田町の掟。「うち(の事務所)は準備万端です」なんて話は聞いたことがありません。
それでも、できる限り、備える・・・ですね。
民主党は6月1日に、第一次公認53人を発表しました。他の野党との候補者調整の結果、引いてもらうこともあるという但し書きつきだったと聞きましたが、この点が維新の党に根回しできておらず、一部幹部を怒らせたという話もあります。いわゆる「仁義切り」がなかったということでしたら、確かに配慮不足です。しかし、ここは事実関係ははっきりわかっていません。
組織や団体票がなく、小選挙区では難しいという候補にとって、同じブロックの「自党の他選挙区の候補」が小選挙区で勝つか負けるかでも、明暗が分かれます。
東京は、あと一人、あと一人小選挙区当選者がいれば、海江田代表は議席を(比例復活ながらも)獲得できていました。比例惜敗率ではトップでしたから。
このように、同じ東京でも、7万、8万票を獲得しても、民主党では落選、某野党では、逆に5万台でも当選と、候補者としては複雑な思いもあったようです。
そのため、当選しやすい場所へと国替えを考えている候補もいるようですが、考えているうちに選挙、ともなりかねません。
本当に、政局は混とんとしています。