「大家さんと僕」(新潮社)というエッセイ漫画が大人気です。
大家さんと僕」(新潮社)というエッセイ漫画が大人気です。
お笑いコンビ「カラテカ」のボケ担当の矢部太郎さんが賃貸で暮らしていた一軒家の88歳の大家さんとのほのぼのした交流を描いたこの作品は、発売後、半年で50万部に到達するほどの大ヒットとなりました。現在エッセイ漫画は二期目に突入して週刊新潮で連載中です。印税はなんと5000万円にのぼったそうです。すごいですね。私も買いましたが、殺伐とした社会の中でこの漫画は本当に癒されます。矢部さんはこれが漫画デビュー作だそうです。
エッセイ漫画で描かれた「大家さん」と「僕」の一風変わった二人暮らし。伝わってくる心温まる2人の日常生活からは、大家さんのユーモラスな人柄と矢部さんと優しい性格が伝わってきます。昨年4月には「手塚治虫文化賞」の短編賞を受賞しました。
矢部さんは、88歳と高齢の大家さんとの暮らしについて、最初はあまりにも近いその距離感に戸惑ったようです。しかし「家に帰って明かりがついていると、帰ってきたなとほっとした気持ちになります」と語っている通り、すぐに大家さんは矢部さんにとって家族のような存在になったようです。はるかに歳が離れた大家さんとの会話は楽しかったと話す矢部さん。戦争や戦後の話も頻繁に聞かされたことは漫画の中でも綴られています。
昨年8月23日。
矢部さんは「大家さん」が亡くなったと報告しました。大家さんに会ったことのない私もその死に寂しい気持ちになりました。漫画ですっかり「大家さん」のフアンになってしまったんですね。かわいいおばあちゃん。
「サザエさん」や「ちびまるこちゃん」と似た昭和のエッセンス。連載は長く続いて欲しいですし、いつかテレビでアニメ化されて欲しいです。(もう企画されているかもしれませんね)