ネット右翼とは、インターネット上で右翼的な発言をする人々の総称です。略称は「ネトウヨ]。ネット右翼は1990年代後半にインターネット上に誕生したと言われていますが、自民党が下野した2009年からその「活動」が次第に活発になってきました。
そして、いまや知らない人はいないJ-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ)。
この誕生がいつだかご存じですか?2010年5月です。そして、私の内閣委員会で転倒事件が起きたのは2010年5月12日です。このことは何を意味するのでしょうか。
J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ)は、有志17人による「ボランティア団体として、2010年5月に発足が公表されました。2005年に世耕弘成氏がインターネット上で自民党を盛り上げる「チーム世耕」を立ち上げたのですがこれが前身となっています。
J-NSCの初代代表であるしんどう義孝議員(埼玉第2選挙区)の2010年5月28日のブログには、「自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC)が発足しました」と記されています。
(2代目の代表が平井卓也氏)
http://www.shindo.gr.jp/2010/05/j-nsc
5月28日のブログで発足が報告されていますが、私の事件5月12日直後には、J-NSCとプロフィールにある方々からの批判が殺到していました。実際の「活動開始日」がいつだったのかわかっていません。
公人でしたし、批判やご意見は真摯に受け止めなければいけません。あの事故については「ゆっこ&きっこの言いたい放題」ですでに詳細を綴っています。
当時違和感を感じたのは、その批判の中身なぜか、文体までそっくり。テンプレートのようなものであり、時間がかなり決っていたことです。ある時間になるとぴったり止まりました。そのため、組織的なもののように感じた覚えがあります。
その中で目立っていたのはN氏。実名でした。のちに民主党議員I氏の政策秘書だとわかるのですが、しばらくは気がつきませんでした。このN氏の名前を数年前J-NSCの会合のスタッフ(責任者?)として見つけましたが、2010年の最初の17人だったのか、2010年にはもう役を就いていたのかはわかっていません。
そして、そのN氏と同じ大学同じ学部だったのがいま話題のT氏。同じく民主党H氏の政策秘書でした。T氏も実名のアカウントでした。T氏は最近当時の書込みをすべて削除しています。保存されているかどうかは内緒。笑
T氏は言葉巧みで、味方のようなそぶりでしたから、私もしばらくはすっかり「親切な人」だと思い込んでいて、まさかアンチ側だと気がつきませんでした。あるとき、T氏とN氏の会話を見かけて愕然としたのを覚えています。(最初、経歴が似ていたため同一人物だと勘違いしていました)
T氏もいわゆる「ネトウヨ」でした。それも参加者の1人ではなく、そうとうの中心人物のように感じました。
あのときは、①転倒は故意のものである ②甘利氏は「はめられた」被害者である 主にこの2つの拡散がされました。
①は靴が踏まれて(脱げています)いたため起きたことだとすでにある番組で検証されています。
②については、そもそも厚生労働委員会が流会になり、国対(国会対策委員会)から呼ばれて駆けつけたのは偶然でしたし、当時の甘利氏は役職になく「はめる」理由などありませんでした。そもそも委員長席に甘利氏が向かったのは甘利氏の自らの行動です。最初から最後まで私は1回の甘利氏を責めていません。謝れと言われてもそもそももみあいの中での事故であるというのが当初からの私の主張でしたから困ってしまいました。(懲罰動議は知らない間に党が出していました)
私からは見て、繰り返しになりますが2010年の騒ぎは、N氏とT氏が中心だった印象です。そのT氏が8年たった今、天下分け目の闘い、沖縄県知事選挙で玉城デニー候補のネガキャンの先頭にたっています。
封印しておきかった2010年の嫌な思い出。あえて話そうと思ったのは、T氏が知りその対策を練らない限り、野党は参議院選挙でも同じネガキャンで悩むことになるでしょう。
私見ですが、これほど堂々と相手候補を連日攻撃をしてその投稿を止められていないことから、すべて「誰か」の許可を得ており、この行動で政策秘書の職を失うことがない「担保」があると推測しています。
さて、J-NSCの現代表は平将明議員です。平氏が応援した石破茂議員への激しいネトウヨ(さん)らの攻撃を見ると、もはやネトウヨ(さん)らは自民党のいうことも聞かなくなっており、自民党サポーターズクラブではなく、安倍晋三(との周辺)のサポーターズクラブへと変質を遂げたように思えます。となると、結局、「自民党」という党にとってはたしてプラスの存在なのかどうかわかりません。ネガキャンではいいでしょう。
そもそも党員ですか?選挙に行っていますか?ネットだけの応援で政党が支持を伸ばしますか?しかも、その応援の仕方は世の中の顰蹙を買っているように見えます。
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(続く)