3月5日(木)「三宅雪子のツイキャスナイト」のインタビュー③です。
(三宅)
例のコンビニなんかは「給与・賃金を上げる」と言って一瞬拍手喝采かと思いきや、正社員って従業員何万人のうちのたった何%じゃないのみたいな、ちょっと何人だか忘れたんですけれども、正社員は本当にわずかなんですよね。だからよっぽど「時給を100円上げます」と言った方がいいわけでですね、正社員の給与を上げますと言ってみたらそれが何千人だったみたいな、冗談のような話もありました。
で、実際それは、安倍さんはね、それをもって「こういうふうに正社員の賃金を上げている会社もあります」とおそらくおっしゃるんでしょう。何万人ものフランチャイズで勤めている、アルバイトを含めてですよ、方々は入れずにですね、わずか本社にいる方々の給与が上がったことをもって、景気がよくなったとおっしゃっているというような状況かなというふうに思っております。
(見留)
そうですね。本当ですね。本当に三宅さんよく調べてますね。ありがたいです。
(三宅)
私も雇用と福祉で、特に雇用は祖父がずっと雇用に携わってたものでですね、今日ご本をお送りを後でしたいと思っているんですけれども、本当に悔しく思っているのが、最賃(最低賃金)を作った一人は私の祖父なんですよね。この最賃、もちろん低いままで申し訳ないんですけど、これがなかったら今どんなことになっていたかという気もしますし、本当に雇用に命を懸けた自民党の議員だったんですけれども、まあ労働族ですよね。
もう本当に全部壊されていっているんですよ。ですからもう本当に悔しいんですよね。何から何まで全部、崩されてしまっているというところでですね。で、私の今手元にですね、自由民主党の綱領とか、あと実は自由民主党にも労働憲章があるんですよ。で、労働憲章が41年に作られているんですよ。これなんかちょっとぜひお送りするんで読んでいただきたいんですが、自民党の労働政策の目標というのは、「1.完全雇用の実現」「2.労働条件の向上」「3.社会保障の充実」、この3つなんですよ。信じられます? この3つが昭和40年当時の自民党の労働憲章だったんですよ。ですからそこには、終身雇用ももちろんなんですけれども、書かれていることは本当に民主党に近いですね。民主党がマニフェストで訴えていたことに大変近いわけなんですけれども。
(見留)
はい。
(三宅)
なぜこういう政策を採っていたのにですね・・・とにかく書いてあるのは国民生活の水準を向上させようということなんですよね。やはり政治家の一番大事な役目は、国民生活の水準を向上させることだと思うんですよ。皆さんが、今日より明日、明日より明後日、幸せになっていく。本当にこれは重要なことだというふうに思ってます。しかし、残念ながら今そうなってないですよね。若者が本当に絶望しています。若者に夢を持ってもらうような雇用政策を採ってほしいと思ってますし、私、実は田村(憲久)大臣にはちょっと期待してたんですよ。
(見留)
それは厚労省の?
(三宅)
はい、厚労省の。ですけれども一応「抵抗大臣」と言われてましたよね。で、「1000万じゃなくなったら僕は大臣辞めます」と言ったらその前に辞めさせられてしまったんですけれども、塩崎さんはね、雇用は本当にわかってないと思いますよ。
(見留)
塩崎さんね。
(三宅)
委員会を見ててのあの答弁ぶりがですね、ひっちゃかめっちゃかになってましたから。まず法律をよくわかってなかったんですね、突然に大臣に任命されて。なぜ任命されたかと言うと、ご承知の通りあの方は日銀出身なので、要は年金の株式市場への投入のために厚労大臣になってますから、雇用とか福祉のためじゃないんですよね。要は財務大臣の仕事をしてるみたいなものなんです。
ですから本当に雇用に関しては専門家でないということがありましてですね、確か委員会があれで1日休会になったかと思いますね、あの大臣答弁で。大臣が繰り返し繰り返し間違いを答弁されて。結構やっぱり頑固でいらっしゃるということでね、繰り返し繰り返し間違いを答弁されていて確か流れたこともあったと思います。そのようなことで私も大臣にも心配してますし、その大臣の下で作られていく法案にも本当に心配をしているわけです。
なんか今日、心配ばかり2人でしてる状況でございますけれども、そんな中でもですね、できることを探していきたいなというふうに思ってます。最近、見留さんは主にどんな活動をされてるんですか?
(見留)
そうですね、結局のところ、私も今ダブルワークをして非正規労働者をする立場なんですけれども、やはり非正規労働者というのは報われない働き方をしています。そしてそれと同時に次の更新が約束されてない。次の更新が人質で働いているといったようなことがありますから、物は申さない泣き寝入りの労働者の代表みたいなものなんですね。
ただ、私は非正規労働者の立場でありながら、KDDIエボルバユニオンを結成したという実績がありますので、非正規労働者でも労組というのは憲法で守られておりますので、やはり実際には声かけから始まります。みんな休憩室でスマホに目を通して孤独に働いている人が多い中で、まずみんなで団結するって言うんでしょうかね。同じ例えば仕事をしながらも派遣会社も3種類ぐらい入っている場合があるんですね。そうするとお互いの時給も開示しない。中には同じ仕事でも1000円の所もあるし、中には900円で交通費もない所もある。そういった情報開示をするような、やはり女性同士また非正規労働者同士で情報交換していく。そして一緒に連帯して同じ風を乗り越えるような、そんなことから、声かけから始まるんじゃないかなと私たちは思いますね。
④に続く