大量懲戒請求事件が取り沙汰されてから、まもなく2年になろうとしている。
佐々木亮弁護士にねぎらいの言葉をかけた北周士弁護士と嶋﨑量弁護士も懲戒請求され、外患誘致罪で告発すると言われ、とうとう逆提訴までされた。それを見た同業者は、佐々木弁護士らに声をかけるのも(傍聴するのも)ひるむかもしれない。それがブログ主の狙いではないか。
懲戒処分がされないことは決定している。しかし、この問題は放置していたらいつか我々にかならずはねかえってくる。スルーしないほうがいいと思う。提訴しないまでも、何かしらの形で協力はできる。私ができることは、書くことでこの問題を周知させることだ。そうでなければ佐々木弁護士らが立ち上がった意味がない。取材に時間が取られて佐々木弁護士が迷惑だと心ないことも言われた。日刊ゲンダイの連載の延長が内定したときに率直に佐々木弁護士に尋ねた。(連載を)続けて欲しいとの言葉に勇気をもらった。
裁判が進むにつれ、ブログ読者を法廷に引っ張り出した7人の弁護士(敬称略:佐々木、北、嶋﨑、神原、金竜介、金哲敏・小倉秀夫氏)らの功績は大きいと痛感する。
彼ら彼女らブログ読者は普段ごく普通の生活をしていると思われ、多くは家族さえもその思想信条の変化に気がついていないようだった。
ある家族は「最近嫌韓発言が増えたな」と思っていた程度だったと言う。心の中の誰しも、私でも持っているかもしれない「差別」と小さい芽にブログ主が水を与え大木にしたともいえる。虚しい。
彼ら彼女らブログ読者は、死刑しかない外患誘致罪で告発に安易に賛同をして罪のない弁護士らの命を奪ってもいい(外患誘致罪とはそういう意味を持つ)=それが日本を守ることだ、と洗脳された。しかし、外患誘致罪が日常的に使われていないのでそこまで実感していないのかもしれない。
そして、懲戒請求などの行動をとった。しかし、その温度はさまざまである。法廷では一部被告から「署名だった」との陳述も飛び出している。書面を読んでもいないというのだが懲戒請求しながら弁護士に向かって「こんな人知らない」と言い放つ人まで。
一方、強い信念らしきものを持っている被告もいる。佐々木亮弁護士が弁護士会の「影の実力者」だと信じこんでいる被告だ。なぜそう思い込んだのかさっぱりわからない。
提訴した弁護士らが抵抗の(抗議の)アクションを起さなかったら、こうした人たち(洗脳された)読者がなんらその間違った考えを改めることがなく「日本を守るために」とブログ主に言われて、また、次のアクション行動を起した可能性はある。いや、今でもその可能性はある。
この流れは入管通報呼びかけから始まった。あのときにも闘った人はいたがその流れは止めことることができなかった。
しかし、弁護士らで懲りた彼ら彼女らブログ読者にこの裁判で間違いを認識してもらわないと、今度のターゲットは抵抗のできない弱者になるかもしれない。
3年前。厚生労働畑の私は偶然に旧知の佐々木亮さんがこの事件に巻き込まれたことで門外漢である裁判の世界へ飛びこんだ。この3年間で購入した書物で我が家の本棚は埋まっている。最初は「懲戒請求制度って何?」から始まった。熱意と努力と勉強に勝るものはない。
ブログ主もブログ読者も、そして弁護士らも私も、己の行動を「正義」だと思っている。
少なくても司法では、これまでの判決で懲戒請求は不当なものとされているが、ブログ主は案の条「裁判所は反日だ」と言い出している。さもありなん。
私の本分は政治(社会保障)だが、この事件は現在の日本の社会の病巣である差別とヘイトの問題だ。政治とは実際には密接に結びついている。だからこそ取りくんでいる。この問題に介入するのは、メディアであれば組織があるなどしなければ難しい。勇気もいる。
弁護士らはカンパを募ることで批判もあった。損害賠償額でみても、原告として訴訟準備にに費やす時間は通常業務はできないわけだから損失だし、訴訟費用も当然かかる。損害賠償論で人数でかけて億という額を主張する人もいるが現実味はない。
私にもご親切に「危ないから(取材から)撤退を」を進言してくれる人はいる。ガッツはあるつもり。資金(取材費)はないので、なかなか遠方にはいけないし、お金をかけない方法を模索している。本は資料として使うので図書館で借りるというわけにはいかない。専門書はえてして高い。
苦労は買ってでもしろと言われる。買いたくはないが(笑)いつか報われたら嬉しい。
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