続きです。
(三宅)
そうですよね。私もずっと派遣法の歴史を見ていて、当初はいわゆる非正規雇用者を守ろうということでまず始まった法案だということで、オイルショックの頃ですね。その後、何回か改正を随分重ねているわけなんですけれども、日雇いを認めたぐらいからひどくなってきているわけなんですが。民主党政権の時に、その中で製造業を・・・、結局リーマンショックの時の問題がやっぱり工場とかそういう所が住まいと仕事が一緒だったってことで、仕事を失うと住まいを失うっていうことがありましたよね。
(今野)
はい。
(三宅)
あの時の反省点で、製造業は何とか守ろうと思っていたんですけれども、参議院でねじれてしまって、結果的に三党協議の中で企業要請があったんでしょうか、製造業っていう部分が結局外せなかったっていうことが、本当に悔しい思いをしたんですけれども。そうすると、結局また同じこと、リーマンショックのようなことが起きてしまったら、また同じことの繰り返しになるわけですよね。労働者を守っていることに全然なってない法案だと思うんですけれども、企業側のための法案になってますよね?
(今野)
そうですね。もう完全に戻ってしまったということなんだと思いますね。ですから、また同じことというのは現に危険性としてありますし、現実に現在の非正規の方々の待遇も良くなっていないということですね。ですから、あれだけ問題になっているんだけれども、非正規が減っているかといったら増えているわけですし、非正規の中身がよりいいものになっていっているのかといったら、全然なっていってないわけですよ。だから、何をしてるんだというところですよね。問題になっているにもかかわらず、何もいい方向に改善させるということはしてないっていうのが実情です。
(三宅)
総理は、「雇用が増えてる、増えてる」って真面目におっしゃってるのかなと思うんですけど、実際にふたを開けてみると非正規が増えていると。女性などは5割以上が非正規だというような状況なわけでありますし、今後もそういった状況が高くなってくるのかなと。ただ、そのことが税収にも影響してきますし、本当に社会保険料のことも心配になってくると、年金も心配になってくるというようなことで、全部につながってくるのかなというふうに本当に思って心配をしておりますし。
本当にごめんなさい。長くなったんですが、その中でこのPOSSE・今野さんのご努力、労働相談含めて様々な努力を大変なさっているわけで、今後もぜひその活動を応援していきたいなというふうに思っております。もういろいろなこともあって大変だと思いますけれども、本当に労働者のために頑張っていただきたいと思いますし、私が今、本当に申し訳ないです、直接国会の中で応援できない立場ですけれども、いろんな形でこういう問題点を発信していきたいなと思ってますので、本当に今日はお時間いただきましてありがとうございました。
(今野)
いえ、ありがとうございます。
(三宅)
皆さん、何かご質問ありますか?コメントの方は。だいぶコメントをたくさんいただきましたけど、何か同意のコメントが今日は多くて、質問というよりは「そうだ、そうだ」というようなものが多くて。あっ、拍手。「また戻ってきてください」ということです。「またご出演を」というようなご要望もきております。ということで、今日はPOSSEの代表の今野晴貴さんをお招きしてお届けいたしました。本当に今野さん、ありがとうございました。
(今野)
どうもありがとうございました。
(三宅)
はい。ありがとうございました。では失礼いたします。
(今野)
失礼します。