部屋の資料整理でハワイAPEC時の野田総理(当時)会見資料がいくつかでてきました。
よくある誤解なのですが、
「民主党政権が(唐突に)TPP参加を言い出した」
間違ってはいないのですが
それ以前から、TPPについては自民党内でも議論されていました。民主党政権にならなければ
自民党政権下で交渉が始っていた可能性は高いでしょう。
それを菅総理(当時)横浜APECの目玉にしようとしていたのは事実です。現在は強硬な反対派も最初は問題点に気がつかなかったそうです。
TPPはもともとP4という小国(失礼)から始ったもので当時問題意識を持っていた人は多くありませんでした。アメリカがやりたがるもの=アメリカの利益にはなるが他国は不明だとそういえば、マレーシアのマハティール元首相はおっしゃっていました。
「民主党がTPPに参加した」
これも違います。
このときの総理会見では、
「TPP「交渉」参加に向けて、関係国との議論に入ることとした」
「十分な議論を経た上で、TPPの結論を得たいと思う」
この後、議論を重ねる中で様々な問題点がわかり、(党内反対派も多く)結局参加に踏み込めなかったのです。
参加は政権が変わってからです。
それにしても、「TPP「交渉」参加に向けて、関係国との議論に入ることとした」って、かなり無理をした文言でした。
「結婚に向けて交際するかどうかの話し合いをすることにした」(へんなたとえですみません)
みたいなかんじ・・・
TPPと消費税増税は党内意見は賛否拮抗していたと思います。両方とも無記名で採決したらどうだったのか。
悔し紛れで言っているのではなく、本当に知りたかったと今でも思っています。