私は自宅にいるときは、ほとんど国会の委員会中継を観ています。予算委員会があるときは予算委員会。ないときは、古巣の厚生労働委員会などです。
それにしても、最近は、その予算委員会を観るのもつらくなってきました。
野党の質問がいいとか悪いとかの問題以前に、あまりにも答弁が酷いからです。どう酷いかというと、まず、質問にまともに答えてない。はぐらかす。キレる・・・。
白紙領収書の問題など、謝罪して以前から問題があると言われている政治資金規正法の改正を『検討する』でもよかったのです。そういう気持ちだけでも示して欲しかったと思います。
もちろん、本来は改正すべきですが、圧倒的な数の与党が賛成しなければ、残念ですが成立するわけもありません。
しかし、謝罪がないのにも驚きましたが、ことともあろうに『皆がやっている』『法的に問題ない』など想定外の答え。
これにはさすがに驚きました。
納税で日頃から苦労している中小零細企業の人達があまりにも気の毒です。
案の定、有権者からの批判の声は日増しに激しくなり、ようやく自民党も党内の議員に向けて白紙領収書を使わないよう『通達』を出しましたが、『通達』など法的拘束力がないですから、意味はほとんどありません。通達を出した二階幹事長の間は守られるでしょう。
南スーダンの問題もそうです。
稲田防衛大臣が自衛隊員から戦闘行為があったという説明を受けている映像と音声がしっかり残っているのに、あれは『戦闘』ではなく『衝突』だと言うのです。
大野もとひろさ議員(民進党)の質問に対して
総理は「武器をつかって殺傷、あるいはモノを破壊する行為はあった。大野さんの解釈として『戦闘』で捉えられるだろうと思うが、我々はいわば勢力と勢力がぶつかったという表現を使っている」と説明しました。
く、苦しすぎます・・・。この答弁。
はっきり言って小泉(純一郎)さんの『自衛隊のいるところが非戦闘地域だ』並です。
毎日がこの調子ですから、建設的な議論はごく僅かに感じます。無類の委員会傍聴好きの私でさえ、やりとりを聞くのに耐えられなくなることがたびたび。
最近は『昔の自民党は・・・』と昔話をすることが多くなってきました。昔の自民党はハト派とタカ派のバランスが取れていて、なんだかんだ言って安心感はありました。
しかし、嘆いていても仕方ありません。この状況をひっくり返すには選挙しかないのです。そして、今、解散風は吹いています。