この間放送された桶川ストーカー事件に関するテレビ番組で、警察に怒りを向けている方が多いですが、同じように酷かった当時の過熱したメディアの報道とそれに踊らされてしまった人も反省しなければいけない問題だと思います。
酷かった、という記憶があったものの、ああして当時の会見や映像を観て改めてそれを痛感しました。
人が亡くなったのに、笑いながらの記者会見など異常としか思えません。なぜか死亡当時身につけていた持ち物のブランド名を公開したため(なんの関係もありません)その後、ブランド好きの女性というイメージが植え付けられました。
これに関しては『そうではなかった。かなり使いこんだものだった。また高額ではなかった』と庇う方がいますが、これもまた違うように感じます。
たとえ、100万の時計を身につけていても、殺されていいわけがないのです。これははっきり言いたいです。
テレビ放送後、埼玉県の上尾署に批判の電話が殺到しているそうです。事件が起きたのは今の上尾署ではありません。批判する矛先を間違えてはいけないと思います。
酷いストーカー被害で悩んでいる人はいます。それで自殺する人はあまり聞きません。悲しいことですが、自殺する前に桶川や三鷹の事件のように殺されてしまうからではないでしょうか。
三鷹の事件では、犯人は周囲に『殺してやる』と言っていたそうなので、この段階で保護なりできなかったのは悔やまれます。立ちはだかる法の壁。
無事家に着いてて被害者はさぞかしほっとしたでしょう。しかし、犯人は押し入れに潜んでおり、そこから飛び出し襲ってきたのです。想像しただけで背筋が凍ります。
一命を取り留めた小金井の被害者の続報はありませんが、無事回復していることを祈りますし、いつかは社会に出てくる容疑者(犯人)からこれからどう守ってあげるか、それを真剣に考えて欲しいと思います。