わかる人にはわかる、わからない人にはわからない国会の隠語。よく新聞である「政府首脳」というアレですね。
ちなみに「政府首脳」というのは、官房長官のことです。
こんな有名なエピソードがあります。
2002年5月のこと。福田官房長官（当時）が、記者とのオフレコ懇談で非核三原則について問われて、非核三原則見直しの可能性を示唆したんですね。それが「政府首脳」の言葉として報じられたんです。
オフレコ懇の話は名前を明かさないルールです。
しかし、この発言が問題となり、福田長官はその後の記者会見で、自分ではない別人と主張した上で「政府首脳（自分）に注意します」と苦笑いしながらコメントすることになりました。事情がわかる人は笑ってしまうエピソードです。（後に福田氏は、自分の発言であることを認めました）
(参考）
「政府首脳」＝官房長官
「政府筋」「官邸筋」＝官房副長官
「政府高官」＝官房副長官 各省庁の局長クラス
官房副長官は数人いますから、断定しにくいんです。
「関係筋」＝噂レベル
「自民党首脳」＝自由民主党幹事長（基本）
「野党首脳」＝野党党首
「野党幹部」＝野党幹事長、総務会長、政調会長など 総務会長がいない場合は、それに準ずる立場の人ですね。
話は逸れますが、私はオフレコ取材では「小沢ガールズの1人は」「小沢氏に近い女性議員は」はされていました。
今回、新潟の県知事選挙の報道（6月12日）で問題になった「立憲民主党幹部」の「共産党云々」発言は、おのずと限定されてしまうのですが、そもそも真偽不明な記事ですし、枝野代表は否定しています。
こうした報道には、いちいち腹を立てずにおきましょう。当の共産党さんが大人の対応です。
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