弁護士らへの大量懲戒請求事件。
当初、この大量懲戒請求事件は、若いネトウヨがよく考えずに愛国ブログに踊らされてやらかしてしまったもの。そう捉えられていました。
私もそう思っていました。しかし、そうではなかったのです。
2018年5月16日。東京・霞ヶ関の司法クラブで佐々木・北両弁護士の記者会見がありました。私はネットでニュースなどの配信をしていたので「フリー」として手続きをして、会見に参加しました。
佐々木さんから経緯と6月20日を和解の期限を切ることなどの説明がありました。
質問に移り、最初に赤旗の記者が手を挙げ、2番目が私でした。その後も数回質問をしました。その段階では、佐々木弁護士のツィッターを毎日のように読んでいた私は事情をわかっていたため、おのずと質問回数が多くなりました。
懲戒請求された弁護士らが和解を呼びかけたところ、呼応した懲戒請求者は若くて40代、上は定年を迎えた高齢者でした。最初の記者会見で、司法記者クラブの記者もその年齢層を聞いて驚いた様子でした。
「高齢者ネトウヨ」
ネトウヨが高齢者だったというわけではなく、「高齢者も」ネトウヨだったんですね。
ということは、懲戒請求者に、配偶者なり、お子さんなり、お孫さんがいるはずで、その反応が気になりました。
普通に考えたら「家族がネトウヨだった」なんて嫌に決っています。弁護士会から通知書が届きますから、隠すことができません。
「これは大きな事件になるな」そう思った私は、この日からこの事件を追いかけることにしました。
そんな私に1本のダイレクトメッセージ(ツイッターの非公開メッセージ)が入ったのは、5月24日のことでした。
(続く)