弁護士への大量懲戒請求事件。ブログに煽られた読者1000人近くが150人以上の弁護士を懲戒請求した事件。そのうち東京・神奈川で7人、北海道で3人計10人の弁護士が提訴などに踏み切りました。(懲戒請求理由は全員一緒ではない)金竜介弁護士はその1人です。
金竜介弁護士は在日コリアン弁護士協会(LAZAK)に所属しており「金」という名前だけで懲戒請求されたとされています。(この協会に所属している弁護士全員が懲戒請求されたわけではなく、所属していなくても懲戒請求された在日コリアンの弁護士もいます)
在日コリアン協会からは、金竜介弁護士と金哲敏弁護士の2人が「不当な懲戒請求だ」として訴えを起しました。
金弁護士らはSNS等で発信していないことから数多い訴訟の現在の状況をお伺いしました。
まだ訴訟は進行中のものがあるため、公開できる範囲は限られます。ご了承ください。
金弁護士らが提訴している人数は非公開(ただし、これは足し上げたらわかります)だそうです。
最初の確定判決となった金竜介弁護士の判決は損害賠償金55万円でした。そして、2番目の確定判決となった11万円。この2つの判決についての対応はまだ公開しないそうです。
まだ多数の裁判が続いているので当然でしょう。
最初の確定判決は被告が控訴しなかったため確定しましたが(理由不明)2番目の確定判決は最高裁の判断で受理せず(棄却)でしたから、大変意味があるものだと金弁護士は述べていました。この件は広く報道されました。
そして、被告(懲戒請求者)からの「逆提訴」ですが、金竜介弁護士が被告として訴えられている裁判は3回の弁論で終結しています。12月25日が判決とのことです。
金竜介弁護士のほかの裁判でも「二重起訴」や「懲戒請求書の日付云々」という主張がされており、この件はすでに裁判長から否定されているはずですが、なぜ同じ主張を各裁判で続けているのか不可解です。
また、第一審で(損害賠償について)棄却となった名古屋地裁の判決は控訴中です。この控訴審の判決も注目されます。
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最近のくだんのブログから金弁護士らの記述はなく(少なく)主にSNSをやっている弁護士が名指しされています。
私見:SNSの発信は武器にもなり、またリスクにもなるように思います。叩かれることもあります。
しかし、それでもこの件だけではなく、発信はメリットが上回るのでは?
メディアが報道しない大事な裁判もあります。
ネットで弁護士や当事者が発信、ネットで話題になって、マスコミが問り上げるケースも最近では増えました。
大量懲戒請求訴訟で、一部の弁護士が訴訟報告を丁寧にしているのは、支援してくれた方々に対して誠実な対応だと思います。
今のところ、金竜介弁護士らの代理人は懲戒請求されていないそうですが、代理人など周囲の支援者をターゲットにするやり方は卑劣だと金弁護士は述べていました。
「代理人までしたくない」「提訴はもうこりごり」として人数が960人から減っていると考えるのが普通でしょうが、どうなんでしょう。
ある代理人と話したところ、その方は名指しされているけれどまだきていないということでした。
アンチブログ主だけれど、弁護士を応援しているわけではないという方もいます。損害賠償の仕方など意見が分かれるでしょう。
1年経って、だいぶ話が逸れてしまったように思います。入管通報では提訴されなかったので、懲戒請求での提訴は誤算だったのでしょうか。想定内だったのでしょうか。