2月27日(金)朝の「おはよう!三宅雪子ツイキャス」のインタビュー③です。
(三宅)
そうですよね。
山井さん、時間がだんだん迫ってきたので、(あと)一点なんですが、今、年金の未納率がたいへん上がってきているということで、納付率が(約)6割と言われていますよね。
でも、この6割って言っても、私も会社員を経験しましたけれども、実際は引き落としになっているというところがあって、実際正直言って納付意識というのはね、実際行って払っている人よりも低かったように自分で感じて反省しているんですけれども、これ正社員が減っていくとですね、この納付率も減っていきますよね。
山井
当然ですよ。国民年金の保険料、月に1万5千円ですけども、それをね、少ない月給からわざわざ払う人っていうのはますます減っていきますよ。
(三宅)
あの、ですからね、正社員が減っていくとこうした社会保険料が会社から払われていたところがですね、無くなりますよね。
わざわざ本当おっしゃった通り、低い少ない賃金の中からですね、自分で国民年金やらいろんなものをですね、払いに行くかどうかということになってしまうと思いますので、ここも結局のところ納付率を下げていって、結局やはり国の税金を減らしてしまうんじゃないかと思っているんですけれども。
(山井)
その通りですよ。
やっぱり一番大事なのは個人なんですよ。
雇用の安定が成り立たなければ、本当に人生が成り立たないし、雇用の安定が無ければ年金に安定して加入できなくて老後の安心も無いわけなんですよね。
そういう意味では、安倍総理は岩盤規制を断ち切ると言っているけれども、岩盤規制じゃなくてやはり安定した雇用を守るというのは、これは国家としての責任なんですよ。
だから私はね、日本の政治がもっとも力を入れるべきは、特に若者を中心として、望めば正社員に就ける、非正規雇用の人と正社員の均等待遇、できるだけ非正規雇用の人の待遇を良くしていく、これをやるべきなのに、真逆の一番不安定な低賃金な派遣を一生続けるようにさせる改悪を出している、だから私はもう何が何でも今回の国会でね、派遣法の改悪は阻止したいと思っています。
(三宅)
そうですよね、派遣法の改悪と残業代ゼロ法案、頑張っていらっしゃいますけど、だんだんこれも1千万と言いながらも法案に盛り込まれませんし、これだんだん本音が漏れてきましたね。
(山井)
そうですね。
残業代ゼロ制度も最初は1千万以上と言っているけれども、時間の問題で7百万以上、あるいは経団連は4百万円以上の人をすべて残業代ゼロにしたいと言っているわけですよね。
(三宅)
あのね、これね、本当にうまい情報操作だと思うんですよ。
やっぱりテレビとか見ている方は、1千万という数字を聞いたときに自分には関係無いやと思ってしまうんですよ。
私は違うんですよと、これは来年からはもう私たちみんな関係してくることなんですよと。
今はね、1千万じゃ自分に関係無いやと思ってしまうかもしれないけれども、これ法案には盛り込まれませんからね、数字は。
誰も約束してくれてませんよ。
(山井)
労働者派遣法も当初スタートしたときは、一部限定した専門職だけですと言っていたわけですよ、当初は。
それが今年はもうすべての業種に一生派遣をするからと緩和されているじゃないですか。
今回、残業代ゼロ法案が成立したら、ゆくゆくは本当もう多くのね業種において、残業代がゼロになる、さらにね、三宅さん、すごく大事なのはね、1千万という要件がかかっているのは高度プロフェッショナルというやつだけで、裁量労働制というね、事実上残業代が無くなるやつは、年収要件入って無くて、4百万でも5百万でもね年収、営業のほとんどに対象、これ来年4月からなっちゃうんですよ、今回法案通れば。
こっちの方が直接の影響が大きくてですね、だから営業職に残業代ゼロが導入されるというのは、今回の残業代ゼロ法案のすごい問題なんです。
これは1千万以上、1千万以上と言われてるんですけれども、その陰でコソッと最後に潜り込ませてこられたのが、その営業職を残業代ゼロにするという項目も今回の残業代ゼロ法案に直前になって年収要件関係なく潜り込んできているんですよ。
(三宅)
私もそれ気になったんですよ。
突然ね、途中から裁量労働制を紛れ込ませてですね、そこに営業職は入っていて、営業職はこの1千万要件とは関係ないわけですよね。
山井
6百万でも3百万でも。
(三宅)
これね、あの皆さん気付いてない方多いんですよ。
議論の途中でですね、今国会からですか。
前国会ではこのこと出てなかったと思うんですけれども、法案になんていうかなぁ、潜り込ませたって感じですよね。
(山井)
そう潜り込ませたわけですよ。
(三宅)
これ労政審で出てきたんですか、この話は。
(山井)
ですからね、営業の人が残業代ゼロになったら、本当過労死で死んじゃいますよ、これ。
いわば賃下げですから。
(三宅)
やっぱりね、ノルマっていうものが無いにせよですね、いろいろ営業の方はですね、いろいろな売らなければいけないものを当然営業しているわけですから、まあかなりそういった中でそれが裁量労働制っていうことになったときに、あと一方で残業をね、あんまりさせないように取り締まろうともしてますよね。
そうすると、私、早朝残業っていうのかな、早朝出勤とかね。
(山井)
これダメですよ、これ残業ですからね。
(三宅)
でもね、私ね、この裏残業とか持ち帰り残業も増えるんじゃないかと思っているんですけれど。
(山井)
そうそうそう。
安倍政権は賃上げとか言っているけれど、やろうとしていることは、残業代を減らすとか、正社員の派遣への置き換えを増やすとか、大幅な賃下げをやろうとしているわけですよ。
(三宅)
そうですよね。
そして、私、本当に心配していますよ。
あの結局会社で...。
(山井)
予算委員会の...。
三宅
あ、そうですね、そろそろ。
また是非ね、今日の委員会の様子も含めて、聞かせていただけたらと思います。
話は尽きないですが、ありがとうございました。
(山井)
はい、ありがとうございます。
(三宅)
失礼いたします。頑張ってください。
(山井)
ツイッターも見といてください。
国会情勢をツイッターで私報告しておりますので。
(三宅)
あの山井さん、かなりツイッターのほうで、えっとアカウントは、@yamanoikazunori小文字ですよね。
山井
そうです。
三宅
皆さん、ツイッターのほうでも予算委員会の様子をご覧になっていただけたら。
はい、ありがとうございました。
ということで、かなり短い時間にですね、山井さんも早口でいらっしゃいますので、いろんな話を、問題点を聞いていただけたと思います。
皆さん、本当ね、最後に出てきた営業職のところなんですよ。
これ、営業職の部分が本当に周知されていないんですね。
本当に山井さんの言葉通り潜り込んできたっていう感じの、本当にその通りなんです。
ですから、この営業職は、その年収要件に入っていませんから、まあ皆さん、今営業されている方々ですね、本当にあのこれは注視していかないとですね、いつの間にか自分は対象者じゃないと思っていたら対象者だったというようなのが、今の現状なんですよね。
このようにですね、法案のほうは逐次見ていかないとですね、内容変わってきますし、またその表現ですね。
本当に条文は細かく見てないとですね、可能な限りとか、検討するとかですね、予防策を取りますとかですね、「など」というのが一番注意なんですけど、「など」と言ったときにいろんなものが入ってきてしまうと、高度プロフェッショナル人材などとなっていますとですね、「など」と書いてありますからここに営業職は入りますとかですね、本当にこれ如何様にでもできちゃうんですよね。
ですから、本当に法案の条文というのは注意して見ていかなければいけないんですけれども、これ頑張って、今日残念ながらね、山井さん本当に今日質問はないんですけれども、次の予算委員会、そして厚生労働委員会で本当に頑張っていただきたいと思っております。
以下、略
協力:hamousaさん