今週は、本会議が立て続けに開かれている。
今日も14時から4時間。波乱の通常国会の幕開けだ。
開会初日。
野田総理の施政方針演説には、身内である私たち与党議員もかなり驚かされた。
演説のかなりの時間が与野党協議を呼びかけるものであったのは予想通りだったが、問題
はその先の内容である。現役の元総理の(野党!)言葉(しかも二人も)の引用してとい
うのは異例中の異例である。禁じ手という人がいたが、どうなんだろう。野党の反応は最
初は戸惑い、しばらくして野次となった。作戦失敗のようだった。
しかし、読み上げる声の力強さやなめらかなしゃべり、抑揚の付け方、野田総理の話は相
変わらず上手かった。何が変わったのだろうか・・・。
協議参加を促しつつ、応じない野党をさりげなく批判(国民に)という目的があまりにも
露骨に透けてみえてしまったからだろう。また、次に続く大臣も引用があったため、な
んだか引用自体が安っぽい手法に見えるようになってしまった。昨日の前田国交大臣の
ときはもう聞く気もしないほどだった。
次からは、できたら引用ともう手あかがついた『不退転』だけは使わないで欲しい。
これは心からのお願い。『不退転』アレルギーがあるがでてきそうだ。