6月25日に開かれた自民党若手40人が参加した「文化芸術懇話会」(代表は木原稔議員(熊本1区))。
この勉強会、「文化」的でもなく、「芸術」的でもないうえに、そこで交わされた発言内容にかなり問題があったことから、現在、安保法制を審議する特別委員会にまで波及する事態となってしまいました。
その中身ですが、そもそもこの会は、設立趣意書によると、「芸術家との意見交換を通じて、心打つ「政策芸術」を立案し、実行する知恵と力を習得すること」とあります。
6月25日がその初会合でしたが、その会合は、心打つ「政策芸術」とは程遠いものでした。
どういう流れだったのか、参加議員から「マスコミを懲らしめろ」「経団連に言ってスポンサーに広告を出させないようにしよう」などなど、まるで圧力団体と間違えそうな言葉が飛び交う場に。そこに、ゲスト講師だった百田尚樹氏の沖縄を巡る暴言も加わり、それが詳細にマスコミに報じられて、大騒ぎになったというのがことの顛末です。
(共同通信)
「安倍首相に近い自民党若手議員約40人の勉強会「文化芸術懇話会」で沖縄県の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対し、百田氏は「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない。あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と主張した」
こんな大事な時に、余計なことをしてと自民党幹部は、カンカン。結局、この勉強会の代表者は、更迭されることになったようです。
速報:自民党は、報道機関への批判が噴出した党若手議員勉強会代表の木原稔青年局長を更迭の方針。党幹部による。(47NEWS6月27日)
安倍総理に近い議員が、安倍総理を応援するために作ったとされるこの勉強会ですが、応援どころか、足を引っ張る形となり、総理としても頭が痛いところでしょう。
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