問責を受けたままそれを放置し国会を閉じた野田内閣が10月1日、休会中にも関わらず内閣改造を強行した。「近いうち」の約束はいずこに?代表選挙ですべてリセットになるわけではない。
中には社会保障と税の一体改革で推進派として尽力した(総理の応援団)一回生議員が何名か政務官に就任した。大臣・副大臣とあわせて論功行賞とも揶揄されている。しかし、私は消費増税が日本経済のため、日本国民のためになると信じて(私は絶対にならないと思っているが)議論に参加し、意見を述べた議員はそれはそれなりに筋が通っていたと思っている。地元でも決して説明は楽ではなかっただろう。(ただ、役というものは当然褒美で与えられるものではない。)
しかし、中に会議冒頭では反対だったはずなのに、後半にさしたる進捗もないのに突然賛成に転じる議員がいて、あっけにとられことも多々あった。であれば、最初から賛成をしたらいいのにと疑問に感じ、これでは一種のお騒がせではないかと実は当時から不信感を持っていた。その一人が今回入閣をした。大臣就任が長年の夢だという話は周辺から聞いていたがそんな夢につきあえるほど日本は悠長な状況ではない。
委員会所属経験もなく、しかもその関連の会議では姿も見かけたことすらがないと言われているので、文字通りの素人。この人事を総理が「適材適所」とし、最高の布陣というのは無理があるのではないか。党内融和のための最高の布陣ならまだわかるが、そんな人事を行ってはいけないのは言うまでもない。臨時国会も始まっていないのに、早くもスキャンダルで辞任が取りざたされているが国会開会前に万が一退くことになれば、前代未聞の珍事となるだろう。実働何時間?
以前は、身体検査と称して入閣予定者の身辺について、ある程度の調査をしていたはずだ。
代表選直後、離党予備軍の離党阻止や党内融和を優先するあまり、この種のチェックを怠ってしまったのだろうか?
あらめて、強調したいが適材適所、大臣の任命は国民のためを最優先に考えて行うということである。(今回のような不祥事連発は問題外だが)
今回は民主党最後の内閣改造とも言われており、思い出作りと言われても仕方がない布陣だ。
違和感があったのは、消費増税法案に(反対だとして)棄権・欠席をしたのにもかかわらず、堂々と?政務三役に名を連ねた議員だ。私にはさっぱり理解できないし、国民(有権者)にも説明がつくのだろうか?整合性がとれると思わない。総理が代わったならともかく同じ野田総理だ内閣
の中で闘う・・・?まさかね。