3月4日(水)「三宅雪子のツイキャスナイト」のインタビュー①です。
(三宅)
はい、皆さま、こんばんは。
ちょっと9時少し前ですけれども、三宅雪子ツイキャスナイトインタビュー、今日はですね、なんとあの孫崎享さん、外交評論家であり、そして、国際情報局長、そしてウズベキスタンの大使もされた孫崎享さんをゲストにお迎えしてお話を伺いたいという風に思っております。
それでは孫崎さんにお電話がつながっておりますので、さっそくお話を伺いたいと思います。
孫崎さん、こんばんは。
(孫崎)
こんばんは。
(三宅)
本当にいつもいつもすみません。
(孫崎)
よろしく。
(三宅)
よろしくお願いいたします。
本当に孫崎さんは、私の父も外務省だったんですけれども、同じ外務省だったということで、そのことに甘えてですね。
(孫崎)
とんでもないです。
(三宅)
本当にいつもわからないことがあるとですね、朝、いつもお電話させていただいて、いろいろと教えていただいているんですけれども、まあ、時にはちょうどマラソンの時間に当たってしまうこともあって。
(孫崎)
朝、皇居一周してるもんですから。
(三宅)
はい、そうですよね、で、奥様が今ちょっと行ってるので間もなく帰って来ますからなんていうことも多いんですけれども、本当に何かと教えていただいていて、ありがとうございます。
(孫崎)
とんでもないです。
(三宅)
それでまあ、今日はですね、孫崎さんがゲストということで、たいへん皆さんの、あ、もう本当あっという間に視聴者がどんどん上がっていきますけれども、皆さんの期待が本当今日高いんですよね。
え〜で、ちょっとまあ古くなりますけれども、まずはこの話から入りたいなと思います。
(孫崎)
はい。
(三宅)
まあ、2月21日のこの新聞の見出しで本当にギョッとしたんですが、自衛隊派遣歯止め撤廃ということですね、恒久法の絡みですけれども、国連決議なし支援対象国も特に指定せず、地理的制約もなしというようなことで、どれもこれも本当だったら号外が出てもおかしくない話だと思うんですが、まあ、こうしたことがもうサラッと一面で出てしまうような時代になってしまいました。
あのこうしたニュースを見て、どのようにお感じですか。
(孫崎)
集団的自衛権を見るときに、あの、なるべく細かいところに入らないほうがいいと思うんですよね。
要するに、一番の幹、一番の木がどういう木かどういう森かっていうところを常に言及していったらいいと思うんです。
ということで、この集団的自衛権の森は、どういうことかというと、日本の安全と全く関係がない、米軍のために自衛隊を使う、これが集団的自衛権ということなんですね。
(孫崎)
だから、今、あの〜三宅さんがおっしゃったように、あのなぜ国連の決議後、根拠にしないかというと、国連の決議というものであったら、アメリカの軍事行動には参加できないんですよね。
(三宅)
はい。
(孫崎)
だから、何で常に国連決議を常に元にするものではないと言うかというと、それは、集団的自衛権というものの本質は、自衛隊をアメリカのために使うんだということですね。
(三宅)
そうですね。
(孫崎)
それをそんな形で国連憲章でなくても行けるとかね、そういうような文言を使ってくるから、一般の人は国連憲章、国連というものの決議が無くてもいいと言ったものがいったい何を意味するかというのがそんなに明確にわからないんだけれども、一番肝心なのは、この集団的自衛権、常に思わなきゃいけないのは、日本の安全とは全く関係が無いということ、そして、アメリカの戦いのために使われるということ、そしてその次に、そういうことをやっていれば、ちょうど今度イスラム国で後藤さんが殺されたように、自衛隊が出て行く相手の人たちは、今度は日本人に攻撃を仕向けてくる、これが集団的自衛権の一番大きい構図だと思います。
(三宅)
あのお話たいへんわかりやすかったんですが、まあ結局いろいろ細かいことが出てきていますけれども、結局は日本を守るためか、日本人を守るためか、もしくはアメリカのためか、どうかとこの二つに分かれるということですね。
(孫崎)
そうね、日本人を守るためということは全くこれではないんですね。
(三宅)
ないということですね、はい。
②へ続く