25日、「生活の党」の党大会が初めて開かれ、小沢新代表が選出された。その挨拶は先の選挙における大敗のお詫びと反省、そしてこれからの決意を率直に語ったものだった。日頃、誤解を受ける、しかし、身近にいるものはよく知る人柄が表われていた。
挨拶の中で、特に印象的だったのは、今回、小沢新代表が、代表を引き受けるにあたって逡巡した胸中を語ったくだりだった。愚痴や泣き言を嫌う小沢新代表は、こうしたことを、滅多に口にすることはなかった。珍しいと感じたのは私一人ではないはずだ。しかし、なぜ、迷ったかを説明するためには言わないわけにはいかないと考えたのだろう。
3年半に及ぶ不当な裁判、そしてようやく勝ち取った無罪判決。それでも、小沢バッシングはやむことはなかった。私は無罪判決が小沢さんに対するメディアスクラムの終わりになると思っていたが、それは甘い考えだった。今にして思えば、むしろ、あれが、新たな小沢バッシングの始まりだったとも言える。そして、今回の選挙の結果、その後、我々からすると、およそ公平とは言いかねる一方的な報道が多くあり、それらを自分の存在に帰すると考え、自分が表に出ることが仲間である我々、そして支援者の皆さんに迷惑をかけるのではと小沢さんが考えたのは至極当然の成り行きともいえる。しかし、それでもいいと皆が決めた。現職議員、前議員、候補者らが、これから先にはだかるだろう困難な道のりを考えても、それでもなお、「小沢代表」のもと、一致団結して闘いたいという思いだったということだ。私の元へ、「小沢代表」を切望する声は多く寄せられていた。もちろん、党にも、ご本人にもだ。さあ、「小沢新代表」が選ばれた。選んだからには、我々も覚悟して、脇目もふらず、信じた道を進んでいかなければならない。真の国民主権、国民の生活が第一の政治を目指して。