昨日、親しい外交評論家の方と、先に亡くなった外務省出身の有識者の話題になった。
その方は、もともとはっきりと意見をおっしゃる方ではあったけれど、晩年の反対意見に一切耳を傾けない姿勢に、私はいささか当惑をしていた。
その外交評論家の方いわく、「自分自身気がついており反省しているが、年をとると、他人の意見、とりわけ異なる意見に対する寛容性が著しくなくなる傾向が強いように思う。自分は言論活動はある年齢になったら難しいと思っている。」とのことだった。
もちろん、これは人それぞれであり、100歳過ぎても、寛容性がある方もいらっしゃる。
たまたま、政府の有識者会議などに名を連ねているご高齢の方々が、決して自説を曲げない方が多いため、そうおっしゃったのだろう。
しかし、そうであれば、会議を体裁が整っているのかさえ、疑問である。会議とは、本来は結論ありきでなく、様々な意見が出た中で、それを集約し、ある結論を導き出すものであるはず。
しかし、最近、自分も頑固になってきたように感じる。気をつけないと。
人の意見を聞かないことと、「ぶれない」は違うのだから。