(11月23日号)
11月18日に「丹後篠山市」への市名変更の賛否を問う兵庫県篠山市の住民投票と。前市長辞職に伴う出直し市長選挙が18日投開票されて、住民投票は改名賛成が反対が上回りました。自治体で改名を巡って住民投票が行われるのは全国初だそうです。投票率は69.79%。かなり高いですね。新市長は改名派ですからこのまま改名はスムースにいくとみられ、早いと来年の5月から市名変更になります。市の条例では投票率が50%を下回ると住民投票は不成立となる決まりでした。つまり開票もされません。市名変更ですと道路標識から何からすべて変える必要があります。5月までに間に合うのでしょうか。余計なお世話ですが心配になります。かかる予算も含め今後の市名変更を考えている自治体の参考にはなるでしょうね。
国会では、改憲国民投票がそろそろかと囁かれていますが、こちらは最低投票率がありませんから、何%だろうが投票は成立します。最低投票率については賛否両論がずっとあります。私は以前は最低投票率をもうけるべきという考えでしたが、投票率もまた民意だという説明をされて考えをやや変えました。とはいえ、最近の低投票率をみていると一抹の(?)不安はよぎります。10%の投票率でも成立してしまうんですからね。そんなことにならないことを祈ります。
国民投票は、参議院と同日という冗談のような話もありますが、物理的には可能であっても、普通選挙と国民投票では選挙制度が全く違いますからかなり混乱することが予想されます。ただでさえ、日本で初めての国民投票です。ただし、投票率は参議院選挙と国民投票をいっぺんにすると予算も少なくはすむでしょう。「予算が安上がり」が方便として使われる可能性が高いんですね。心配です。