『デマが作られる過程』を紹介している方がいました。
公人または準公人は、やっていないこと、言っていないことを、やったこと、言ったことにされ拡散されることが多くあります。
政治関係で有名なのは枝野代表(立憲民主党)の震災後「家族をシンガポールに逃がした」デマです。枝野さんは当時民主党の菅(直人)政権の官房長官でした。
会見で明確に否定していましたし、証明するためパスポートまで持ち歩いていたそうです。
ネットでは「シンガポールで見かけた」というもっともらしい「目撃談」まで流れていました。
今であればツイキャスなりで(配慮した上で)ご家族が日本にいることなど簡単に証明できるでしょう。
私は一貫して、「アカウント名をあげ刑事告訴状を出した」ことしか公表していません。その後、その経過について自ら進んで話はしていません。
ノーコメントです。最近になり、ある人が「受理されたと言った」とすり替え(故意か勘違いかわかりません)をされている(しようとしている?)ことに気がつきましたので、コメントしていないと即否定しました。
経験から、できるだけ速やかに否定をすることが大事なように思います。
ツイキャスの閲覧者の書き込みが私の発言としてネットニュースに流れたことがありました。事実は逆で、私はその書き込みされた内容を否定していました。その証拠が映像で残っていたため、その記事は削除されました。デマの訂正は、時間と労力(そして、時にお金も)がかかり、ばかばかしく感じます。
しかし、放置すると結果的にさらなるエネルギーがかかることになりますから初期消火が大事です。デマに悩まされた経験から、文献を買いその研究をしました。古くは1952年のG.W.オルポート、 L.ポストマンの「デマの心理学」が有名です。
友人と「佐川理財局長は日本会議」デマの発生源を探したことがあります。遡ったところ一番古くは匿名アカのある日の有名なツイキャスの書き込みでした。それ以前は発見されていません。
匿名アカA「佐川さんって日本会議らしいよ」
アカBさん、Cさん「え!そうなの?」
(Bさん、Cさんが知っている人だったので、ここまで突き止めたときはぎょっとしてしまいました。)
こういう会話です。たわいもないものです。書き込みした人も悪気はないでしょうし、自分が発生源だと今も気がついていないかもしれません。それが連動されているツイッターに流れ、大きなアカウントがリツイート(拡散)したようです。正確にいうと、デマというより、「佐川理財局長が日本会議」は今もってその根拠は発見されていません。
悪意のないケースもありますし、デマが投稿されその仲間らしいアカウントがリツイート。既成事実化されていく始まりの様子を目にすることもあります。リツイートに慎重になるべきなのは、軽い気持ちでした(RTボタンを押しただけ)ことが他者に大きな迷惑や損失をかけることがあります。
前原(誠司)議員の「日本所属デマ」はある雑誌で間違って記載されたことが原因でした。その記事は確認しました。(その記載も噂を記事したものだった可能性があります)当時は今ほど日本会議が問題になっていませんでした。代表選挙などで前原さんは何回も否定していますが、デマの発生からかなり時間が経過しており100%その訂正が行き渡るのは難しいでしょう。小さな間違いが大きなデマになるケースもありますから、面倒でもその都度根気強く否定(訂正)することですね。そして、削除してもらうことがベストです。我が家の本棚にはデマに関する本がかなりあります。(トホホ)
こんな経験や研究から、訂正だけでなく、元ツイートの削除を勧めているのです。元ツイートが残っているとデマの拡散はなかなか止まりません。