一昨年からあるきっかけからルポを書くようになりました。
そのきっかけは、「投票時間繰り上げ問題」です。
公職市区選挙法で投票時間が20時までになっているのに、実際は30%以上の自治体で決められた時間の前に投票を締め切っていました。見過ごしてしまいそうな小さな記事でした。
共産党の塩川議員らが何回か質問はしていましたが、国会議員(野党さえも)も有権者もこの問題にはなぜかあまり関心がないようでした。仲間2人と取材をして、その記事を「週刊金曜日」に掲載してもらいました。ルポのイロハもわからない私を始動してくれたKさん。感謝しています。その後、15回以上にもわたって記事を掲載してもらったのですから、まさに「週刊金曜日」とKさんに育ててもらったようなものです。
そろそろ1つのテーマに絞って追いかけたいな、と思っていたところ、親しい佐々木亮弁護士が「大量請求事件」という大きなトラブルに巻き込まれ、私も興味をもって取材を始めました。取材費ない、スタッフいない、ほかの活動もしているので時間もない、傍聴さえ初めてで不慣れと、ないないづくしでした。法律だけは多少わかっていました。周囲には取材は危ないからやめろとさんざん止められました。
恵まれていない環境でしたが、それでも、私を突き動かしたものは、「なぜ?」という気持ちでした。懲戒請求者に対しては、今も「なぜ?」という気持ちです。悪意の感情はないです。和解した人はともかく、裁判中の人は、話かけても答えてもらえません。
このブログが終わるころに答えが出るんでしょうか。